リコーダーを見ると、目の色が変わるクラスメイトがいた。
不用意に見せようものなら、狂ったように叫び、リコーダーに掴みかかってくるのだ。
だから、私のいたクラスではリコーダーを用いた授業はなく、すべてピアニカに変更されていた。
支給されたリコーダーは、授業で使う事はなく、自宅で吹くのみであった。

リコーダーの種類

現在は主にF管とC管で、音域の高い方から、

ガークライン(クライネソプラニーノ)・リコーダー(C管)
ソプラノ・リコーダーより1オクターブ高い
ソプラニーノ・リコーダー(F管)
アルト・リコーダーより1オクターブ高い
ソプラノ・リコーダー(ディスカント)(C管)
テナー・リコーダーより1オクターブ高い
アルト(トレブル)・リコーダー(F管)
最低音は中央ハの上のヘ音
テナー(テノール)・リコーダー(C管)
最低音は中央ハ

がある。このほかに、ヴォイスフルート(D管、最低音は中央ハのすぐ上のニ音、フラウト・トラヴェルソと同音域)がある。また、G管やB(変ロ)管等も存在した。

多くの場合、テナー・リコーダーから下の楽器には音穴を押さえるためのキーが装備される。

ソプラノ、アルト、テナー、バスの4本による4重奏曲は、バロック以前の時代にポピュラーで、数多くの作品が残されている。バロック期では特にアルトリコーダーが代表的であった。

材質としては教育用には大量生産が可能な樹脂製のものが用いられるが、本来は基本的に木製である。主な使用材としてはメープル、洋梨、つげなどの材質の比較的柔らかいものから、紫檀や黒檀のような堅い素材までさまざまなものが用いられる。素材の材質と音質との関連が高く、柔らかな素材のリコーダーは上述のアンサンブル用として、また堅い素材のものは主として独奏用に用いられることが多い。なお、現在よく見られる樹脂製の製品で、黒地に白のアクセントを付けたデザインは、黒檀材の管に象牙の部品を用いたバロック期後半の一形式をモデルにしたものである。