リコーダーを見ると、目の色が変わるクラスメイトがいた。
不用意に見せようものなら、狂ったように叫び、リコーダーに掴みかかってくるのだ。
だから、私のいたクラスではリコーダーを用いた授業はなく、すべてピアニカに変更されていた。
支給されたリコーダーは、授業で使う事はなく、自宅で吹くのみであった。

リコーダー

リコーダー(英:recorder)はエアーリード(無簧)の木管楽器。日本語では主に古楽(バロック音楽)の領域で、ドイツ名のブロックフレーテ(Blockflote)と呼ばれることもある。同じエアーリードである現代のフルートが横笛であるのに対し、縦笛である。

フィップル(歌口の一種)と呼ばれる構造を持つため、奏者が自らの口形によって吹き込む空気の束を調整をしなければならない横笛に対し、空気の束が一定に保たれ、吹奏が比較的に容易であり、また構造もシンプルで安価に量産できるため、教育楽器として多用されるようになった。

なお、リコーダーの名は"記録するもの(recorder)" の意で、小鳥の声を模して演奏する習慣があったためという。

音孔の開け方にはバロック式とジャーマン式の2種がある。バロック式は古くからある正統の運指で、ジャーマン式は20世紀はじめ、ハ長調の運指が容易になるようにドイツでもっぱら教育用に開発されたもの。このため日本でも公教育に取り入れている。しかし、ジャーマン式は高音域の運指が定まらないため、初心者に使われるだけで他ではほとんど使われない。

様々な長さの楽器があるが、移調楽器としては扱われない。ただし、音域の高い楽器では1オクターブ低く書かれることがある。

リコーダーの音域は、ジャーマン式の場合、楽器の最低音から2オクターブ強、バロック式の場合には、個々の楽器によって異なるが、運指を工夫することによって約3オクターブの音を出すことができる。